「…そう言うわけなので、はるなに何かしたりしたら、覚悟しといてね？容赦は一切しないから。」


えみが、ピシッと凍るような空気にトドメを刺した。


「…ああ、それと、純粋にはるなと友達になりたいって人は、3年2組の私の教室まで来ること。ただし、一人で。言っとくけど、私達に近づく口実ではるなを利用しようとか思わないことね。」


なるほどね。


はるなの友達になりたいなら、えみのとこに一人で来るくらいの覚悟は見せてもらわないとね。


まあ、その人の目を見れば、考えていることはだいたい分かる。


私達も、はるなの悪口を言ったりするようなやつを自らはるなに近づけたりするほど、バカじゃない。


「私達から言いたいことは以上です。」


「そ、それでは、これで、入学式を終了とします…」


こうして、凍った空気のまま、入学式は終了した…