「…ええ。ですが、普通に考えれば、あの人がついた嘘を間に受ける人がどれだけいるか。今となってははるなも校内で男女問わず人気のようですしね。まあ勇気がなくて、一人でえみかさんのところまで来れないようですが。」


私の言葉に目を見開いたのははるな。


「…私、校内で人気なの…?」


まさかそんなことあるわけない、とでも言いたそうな表情だ。


「ええ。えみかさん達を怒らせるまでに大切にされている“聖桜の天使”ってあだ名がつけられていて、校内では憧れや尊敬の対象になってますね。」


私がそう言えば、これでもかってほど目を見開いた。


「…な、なにそれ…」


その表情がまた可愛い。


すると、そんなはるなを雅がむすっとした顔をしながら、腕の中に閉じ込めた。