ズズッ…りんごジュースなくなっちゃた…


「はるな、もっとりんごジュース飲みたいんでしょ?後でもう一回買いに行って上げるよ。」


りんごジュースを飲み終わっちゃてシュンとしてた私の頭を撫でてくれるまなねぇ。


…さすがまなねぇ。


「うん、もっと飲む!」


りんごジュース♪りんごジュース♪


「はるな、はい、これ。はるなのだよ。」


りんごジュースで上機嫌になっていた私の前にえみちゃんが持って来たのは、今年使う教科書だった。


「これ、全部私の教科書…?」

「そうだよー、いっぱいでしょ。」


「うん、だけど、勉強頑張る!」


さっきまでの不安は、りんごジュースのおかげで吹き飛び、意気込んだ私だった…