「…はるなちゃん、こっち向いて。」


それまで黙っていたましろちゃんが私と目線を合わせるようにして、私の方をじっと見つめる。


私は、再度涙をこらえると、ゆっくりとましろちゃんの方を見た。


けれど、その瞬間涙腺が崩壊し、大粒の涙が溢れ出した。


だって、ましろちゃんがすっごく優しい顔で私の方を見ていたから。


ましろちゃんは、涙が止まらない私を優しく抱きしめてくれた。


「はるなちゃん、私達はね、みんなはるなちゃんが可愛いくてしょうがないの。みんな本当の妹のように思ってる。もちろん私も。だから、遠慮しないでたくさん迷惑かけて。私達は、絶対迷惑だとか思わないし、むしろ嬉しいから。」


「…グスッ…ま、しろ…ちゃん…」


私は、しばらくましろちゃんに抱きついていた。


「落ち着いた?」


「…うん。みんなありがとう。」


私が小さくお礼を言えば、みんな安心したように笑顔を見せてくれた。