「馴れ馴れしいのはどっちだよ。」


私が低い声を出して睨んだ途端、辺りは静まり返った。


「あんた達、はるなにそんな口聞いて殴られたいの?」


「そうだとしたら命知らずもいいところだね。」


「はるなが何者か?そんなに知りたいんだったら教えてあげてもいいけど?」


「ほんとは入学式で忠告する予定だったんだけど、まあいいわ。」


「あんたら、私達の許可なしに無闇にはるなに近づいたり、何かしたりしたら…その時は覚悟しといてね?」


そう言ってめぐちゃんは笑っているが、目は笑っていない。


みんなも普段からは想像出来ない顔で周りを睨んでいた。


私達を取り囲んでいた奴らは全員顔をが真っ青になっていた。


ふん。良いきみ。


はるなのこと何も知らないくせに。


ああ、もう!マジでムカつく!!


「ももかちゃん、こんな奴ら置いてさっさと行くよ。」


そう言ったのはましろちゃん。


意外と毒舌。


「分かってるよ、行こう。」


そう言って私達はその場を離れた…