「みんな、今見たことは他言無用ね?ましろちゃん、あき教室の鍵借りて来てくれる?理沙は、ももかちゃんを呼んできて。」


私は、強めの口調でワザとニッコリと笑いながら言う。


「了解。」


「ももかちゃんね!まっかせて〜!」


二人は、急に話を振ったのにも関わらず、何の躊躇いもなく教室を出て行く。


さてと。


これは…どうすればいいんでしょうか?


何が問題なのかとい、う、と。


教室の中にいる人を見て下さい。


何故か、そう、なーぜーか、みんな真っ赤になって固まってるんです。


確かに、私は、世間一般で見れば、顔面偏差値は中の上くらいで、平均よりは上だと思うよ。


いや、思いたいよ。


けど、そんなに赤面するほどじゃないし、さっきのとこって赤面するとこじゃないと思うんだけど。


私としては、ちょっとした脅しのつもり。


だから、怖がるところだったんだけど。