【短編】クリギリ・ナイト

隣の車に乗り込む麻美ちゃんを目撃した。


助手席に座ると、猫のような瞳で、運転席の男をうっとり、見つめる麻美ちゃんを。


…あれ?


たしか、今日はデートのはずじゃあ…?


司が嬉しい顔で、俺に話をしてくれたことを思いだした。


あいつ、待ってんじゃあねーのか?


少しパニくり気味の俺は。

「幸、ごめん…
今日はここまで…。」


幸は、ぽか〜んとした顔をして、何が起こったのか、わからない様子。


「優くん…なんで?
何いってんのかわかんない。」



俺もわかんない…


ただ、司は
あいつは、待ってるに違いないんだ!