「海でさ、俺の言った言葉が成美の支えになってたって聞いて、素直に嬉しかったよ。詳しい会話は覚えてなかったとしても、大事な事はちゃんと成美の心に届いてたんだって。守る事もそばで見守る事も出来なかったくせに、調子良い話だけど」

「約束、ですか?」

さっきも引っかかった言葉だ。私は彼とと何を約束したんだろう。

「そこはまだ思い出してない?」

確認した修吾さんは小さく頷いて、あの時の会話の全てを教えてくれた。