@YUMI KO

まぁ、なんの関係もないと思うけれど。


「へぇ……なんなんだろうね、気持ち悪い」


ゴミ箱にゴミを入れ終えて、穂香が立ち上がる。


コンテナにゴミを写す様子を見ていたその時だった。


突然全身にザワッと鳥肌が立った。


言い知れぬ不快感と寒気に周囲を見回す。


見慣れた学校の裏庭。


その端っこに、白いワンピースを着た女の姿が見えた。


「ヒッ!」


思わず悲鳴を上げて後ずさりをする。


「どうしたのナナカ?」


首を傾げて聞いてくる穂香へ向けて「あそこ!」と声を上げたが、その時にはすでに女の姿は消えてなくなっていたのだった……。