後で片付ければいい。


「ちょっと待ってよ、どういうこと!?」


ゴミを確認する穂香が更に青い顔になる。


同時にあたしも唖然としてその光景を見つめていた。


ゴミ箱の中からは他に2台のスマホが出て来たのだ。


「これ、全部あたしが使ってたやつだよ!」


そう言い、計3台のスマホを地面に置いた。


穂香がスマホを持ち始めたのは中学に入学してからだったから、あたしもうっすらと記憶にあった。


「本当に? 見間違いじゃなくて?」


そう聞くあたしに、穂香がスマホの裏側を突き付けて来た。


そこには中学時代に一緒に撮ったプリクラが貼ってあったのだ。


すでに剥げているけれど、間違いなくあたしと穂香が並んで写っている。


さすがにこれにはあたしも青ざめた。


「ゴミ箱に捨てたの?」


そんなことするワケないと思いながらも、聞かずにはいられなかった。


穂香は青白い顔のまま左右に首をふる。