@YUMI KO

☆☆☆

結局、あたしはエマを連れて一緒に家に帰ることになった。


お母さんに連絡を入れておこうかとも思ったが、事態が事態なだけに電話ではなくちゃんと説明することにした。


「明日はちゃんとお友達に謝ろうね」


手を繋いで歩くエマに声をかける。


「どうしてぇ?」


「エマは、やっちゃいけないことをしたんだよ?」


「やっちゃいけないことなんてしてないよ」


エマはフンフンと鼻歌を歌いながら、スキップするように歩いている。


「じゃあ、どうしてあんな風に笑ったりしたの?」


「あんな風って?」


エマは首を傾げる。


「大人の人みたいな笑い方をしたでしょう?」


質問しながら、エマの笑い声が蘇って来て寒気がした。