@YUMI KO

エマは1人で園庭を走り回りながら、あの笑い声を上げているのだ。


その様子にスッと背中が寒くなるのを感じた。


担任の先生がエマを追いかけて教室から出て来る。


「エマちゃん! 教室に戻りなさい!」


しかし、エマには声が届かない。


「アハハハハハハハハハハハ!!!」


大人のような笑い声を響かせて園庭を貼りし回る。


同じクラスの子たちが教室から顔をだして、怯えた表情でエマを見ているのがわかった。


「先生!」


あたしは咄嗟に声をかけていた。


エマを追いかけていた先生があたしに気が付いて足を止め、そしてすがるような表情を浮かべたのだった。