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学校が終わるとあたしは早足で幼稚園へと向かった。
幼稚園に到着すると園の中から子供たちの歌声が聞こえてきて、心なしかホッとした。
その歌が、この前エマが歌っていたものだったからだ。
少なくともみんなと同じように歌を歌い、覚えていたのだ。
あたしは額に滲んだ汗を手の甲で拭い、そっと中の様子を伺った。
何も問題がなければわざわざ先生を呼ぶ必要もない。
帰る時間になってからお迎えに来ればいいだけだ。
そう思っていたのだけれど……。
突然園内から子供の泣き声が聞こえて、あたしはハッと息を飲んだ。
歌声はピタリと止まり先生の焦った声が聞こえて来る。
なにかったんだろうか……。
そう思ってその場で棒立ちになっていたとき、エマが教室から飛び出してくるのが見えた。
「エマ!」
あたしは思わずそう声をかけていた。
しかし、エマには届かない。
学校が終わるとあたしは早足で幼稚園へと向かった。
幼稚園に到着すると園の中から子供たちの歌声が聞こえてきて、心なしかホッとした。
その歌が、この前エマが歌っていたものだったからだ。
少なくともみんなと同じように歌を歌い、覚えていたのだ。
あたしは額に滲んだ汗を手の甲で拭い、そっと中の様子を伺った。
何も問題がなければわざわざ先生を呼ぶ必要もない。
帰る時間になってからお迎えに来ればいいだけだ。
そう思っていたのだけれど……。
突然園内から子供の泣き声が聞こえて、あたしはハッと息を飲んだ。
歌声はピタリと止まり先生の焦った声が聞こえて来る。
なにかったんだろうか……。
そう思ってその場で棒立ちになっていたとき、エマが教室から飛び出してくるのが見えた。
「エマ!」
あたしは思わずそう声をかけていた。
しかし、エマには届かない。



