だから、突然エマの泣き声が聞こえた時は電気に打たれたように驚いた。
「エマ!?」
あたしは弾かれたように立ち上がり、エマへ振り向く。
先ほどまで熱心に石積をしていたエマが立ち上がり、1人で泣きじゃくっている。
「エマ、どうしたの?」
聞きながら駆け寄るとエマは更に大きな声で泣き出した。
エマの足元には石が積み上げられたままになっている。
当たり前だけど、鬼がきて石の塔を崩したりしたわけじゃなさそうだ。
「どこか怪我でもした?」
家族が目を離している間にエマが怪我をすることは今までも何度もあった。
突然体をよろめかせてこけたり、何かを見つけた瞬間追いかけて転んだり。
しかしエマの体を確認してみても、目立った怪我は見当たらなかった。
服も汚れていないから、こけたりしたワケじゃなさそうだ。
じゃあ、一体なにが……?
そう思った時だった。
エマは右手をスッと持ち上げて、指を指したのだ。
「え?」
「エマ!?」
あたしは弾かれたように立ち上がり、エマへ振り向く。
先ほどまで熱心に石積をしていたエマが立ち上がり、1人で泣きじゃくっている。
「エマ、どうしたの?」
聞きながら駆け寄るとエマは更に大きな声で泣き出した。
エマの足元には石が積み上げられたままになっている。
当たり前だけど、鬼がきて石の塔を崩したりしたわけじゃなさそうだ。
「どこか怪我でもした?」
家族が目を離している間にエマが怪我をすることは今までも何度もあった。
突然体をよろめかせてこけたり、何かを見つけた瞬間追いかけて転んだり。
しかしエマの体を確認してみても、目立った怪我は見当たらなかった。
服も汚れていないから、こけたりしたワケじゃなさそうだ。
じゃあ、一体なにが……?
そう思った時だった。
エマは右手をスッと持ち上げて、指を指したのだ。
「え?」



