ようやく川までたどり着いた友則はそのままジャブジャブと水をかき分けて由美子の傍までやってきた。
「えへへ、ちょっと足を滑らせちゃった」
そう言って笑う由美子は顔色が悪い。
「大丈夫か?」
両手で由美子の体を支えてゆっくりと岸へ歩く。
その時だった……。
ジワリと川の色が赤く染まった。
え……?
目の錯覚だろうかと思いまばたきをしたが、その光景は変わらなかった。
赤く染まる川。
そしてその根源は由美子の足にあった。
由美子の細く白い太ももに行く筋もの赤い血が流れている。
それが川に流れ込んで赤く染めていたのだ。
「……っ」
青ざめた由美子が腹部を押さえてうずくまる。
「由美子、由美子!」
友則は必死に由美子の体を抱き上げてアパートへと向かった。
抱き上げたその体は、涙が出るほど軽く、細かった……。
「えへへ、ちょっと足を滑らせちゃった」
そう言って笑う由美子は顔色が悪い。
「大丈夫か?」
両手で由美子の体を支えてゆっくりと岸へ歩く。
その時だった……。
ジワリと川の色が赤く染まった。
え……?
目の錯覚だろうかと思いまばたきをしたが、その光景は変わらなかった。
赤く染まる川。
そしてその根源は由美子の足にあった。
由美子の細く白い太ももに行く筋もの赤い血が流れている。
それが川に流れ込んで赤く染めていたのだ。
「……っ」
青ざめた由美子が腹部を押さえてうずくまる。
「由美子、由美子!」
友則は必死に由美子の体を抱き上げてアパートへと向かった。
抱き上げたその体は、涙が出るほど軽く、細かった……。



