震える手で取りだされたソレの画面には……【ユミコ】の文字がしっかりと表示されていた。
「なんで今!?」
あたしは思わず声を上げ、そのまま後ずさりをしていた。
由美子からの着信は真夜中に来るから完全に油断していた。
「なんだ?」
あたしの反応を見た光弘のお父さんが不振がり、スマホを奪い取った。
そして画面に表示されている名前を見て一瞬息を飲んだのがわかった。
「なんだこれは、たちの悪いイタズラか」
ブツブツと文句を言いながら、電話に出た……。
『やっと、見つけた』
その声はあたしたちにまで聞こえて来た。
全身に鳥肌が立つような薄気味悪い女の声。
それは今までとは全く違う電話だった。
川の音も、赤ん坊の泣き声も、女のうめき声も聞こえて来ない。
ただ、『見つけた』と電話の向こうで誰かが呟く。
「誰だお前は?」
光弘のお父さんは相手を威嚇するような声色で聞く。
しかし、返事はないまま電話はプッツリと切れてしまったのだった。
「なんで今!?」
あたしは思わず声を上げ、そのまま後ずさりをしていた。
由美子からの着信は真夜中に来るから完全に油断していた。
「なんだ?」
あたしの反応を見た光弘のお父さんが不振がり、スマホを奪い取った。
そして画面に表示されている名前を見て一瞬息を飲んだのがわかった。
「なんだこれは、たちの悪いイタズラか」
ブツブツと文句を言いながら、電話に出た……。
『やっと、見つけた』
その声はあたしたちにまで聞こえて来た。
全身に鳥肌が立つような薄気味悪い女の声。
それは今までとは全く違う電話だった。
川の音も、赤ん坊の泣き声も、女のうめき声も聞こえて来ない。
ただ、『見つけた』と電話の向こうで誰かが呟く。
「誰だお前は?」
光弘のお父さんは相手を威嚇するような声色で聞く。
しかし、返事はないまま電話はプッツリと切れてしまったのだった。



