「見たことあるって、由美子さんを!?」
「うん」
頷く光弘。
「でも、行方不明になったもう27年だよ? どこかで見ていたとしても、この写真と同じ顔じゃないでしょう?」
「いやあ、実際に見たワケじゃなくて、写真で見たんだ」
思い出したように光弘が大きな声で言った。
「この写真を俺は別の場所で見たことがある」
「それってどこ?」
事件になっているのだから別の場所で見ていても不思議じゃなかった。
過去の出来事を振り返るサイトとか、テレビ番組とかいくらでもやっているのだから。
でも、光弘の見たというそれは全く違う場所だった。
「父親の書斎だ」
「書斎……?」
予想外の言葉にあたしは眉を寄せた。
「そう。半年くらい前だったかな? 辞書を借りるために書斎に入ったんだ。その時手に取った辞書の間にこの人の写真が挟まってた」
「それ、元々の写真ってこと?」
あたしは身を乗り出して聞いた。
「たぶん、そうなんだと思う。随分劣化してたしなぁ」
「うん」
頷く光弘。
「でも、行方不明になったもう27年だよ? どこかで見ていたとしても、この写真と同じ顔じゃないでしょう?」
「いやあ、実際に見たワケじゃなくて、写真で見たんだ」
思い出したように光弘が大きな声で言った。
「この写真を俺は別の場所で見たことがある」
「それってどこ?」
事件になっているのだから別の場所で見ていても不思議じゃなかった。
過去の出来事を振り返るサイトとか、テレビ番組とかいくらでもやっているのだから。
でも、光弘の見たというそれは全く違う場所だった。
「父親の書斎だ」
「書斎……?」
予想外の言葉にあたしは眉を寄せた。
「そう。半年くらい前だったかな? 辞書を借りるために書斎に入ったんだ。その時手に取った辞書の間にこの人の写真が挟まってた」
「それ、元々の写真ってこと?」
あたしは身を乗り出して聞いた。
「たぶん、そうなんだと思う。随分劣化してたしなぁ」



