どうすればいいかわからなくなってスマホ画面を見つめていたとき、不意に着信があった。
一瞬画面表示が【ユミコ】であるように見えて息を飲む。
しかしそれはクラスメートの光弘からの電話だった。
貴久の友人で、勉強熱心なあの人だ。
あたしはその名前を確認して胸をなで下ろし、席を立った。
さすがに図書館の中で電話をするわけにはいかないので、エマの手を握りしめて一旦外へ出る。
「もしもし?」
自動ドアを抜けたところですぐに電話に出た。
『ナナカか? 今、電話できるか?』
どこか切羽詰ったように聞こえてきた光弘の声。
「大丈夫だよ。なにかあった?」
光弘があたしに電話をかけてくるなんて珍しいことだった。
クラス内ではいつも真ん中に貴久がいる状態で会話をしていた。
『貴久がいなくなったんだろ?』
「あぁ……うん……」
一瞬画面表示が【ユミコ】であるように見えて息を飲む。
しかしそれはクラスメートの光弘からの電話だった。
貴久の友人で、勉強熱心なあの人だ。
あたしはその名前を確認して胸をなで下ろし、席を立った。
さすがに図書館の中で電話をするわけにはいかないので、エマの手を握りしめて一旦外へ出る。
「もしもし?」
自動ドアを抜けたところですぐに電話に出た。
『ナナカか? 今、電話できるか?』
どこか切羽詰ったように聞こえてきた光弘の声。
「大丈夫だよ。なにかあった?」
光弘があたしに電話をかけてくるなんて珍しいことだった。
クラス内ではいつも真ん中に貴久がいる状態で会話をしていた。
『貴久がいなくなったんだろ?』
「あぁ……うん……」



