@YUMI KO

☆☆☆

翌日も学校は休みだった。


朝方貴久の家から電話があり、貴久が戻ってきていないと相談を受けた。


しかしあたしは、昨日は途中で貴久と別れて帰宅したと嘘をついた。


自分の両親からもなにか知らないのかと聞かれたけれど、あたしは返事をしなかった。


そんなことをしていても時間の無駄だ。


あたしにはやらなければいけないことがあった。


「エマ。今日もお姉ちゃんと一緒に遊びに行こうね」


あたしは自分の準備を済ませてから、エマの着替えを手伝った。


「今日も出かけるの? 貴久君を探さなくていいの?」


2人で玄関を出る前に、お母さんにそう聞かれた。


もちろん、あたしはこれから貴久を捜しに行くのだ。


貴久だけじゃない。


理香先生や穂香もまとめて探しに行く。


「貴久をみかけたら、すぐ向こうの両親に連絡する」


あたしはそれだけ答えて、エマを連れて外へ出たのだった。