同時に貴久の体がダランと垂れ下がるのを見た。


目は見開かれ、一瞬にして生気が消えた体。


貴久からの抵抗がなくなったことで、腕はスルスルと瓦礫の下に戻って行く。


「あ……嘘……嘘でしょ!?」


貴久の体がギチギチギチッと音を立てながら瓦礫の下へと入って行く。


「イヤアアアアアアア!!」


あたしの悲鳴が轟く中、貴久の体は完全に見えなくなっていたのだった。