「電話からは何が聞こえてるの?」
「夜中の着信と全く同じだ」
貴久が振り向いてそう返事をした。
その時だった。
貴久の足元の瓦礫が崩れて、体のバランスが失われた。
「貴久!」
咄嗟に叫んで手を伸ばす。
しかし貴久は少しよろけた程度で、すぐに体勢を元に戻した。
それを見てホッと息を吐き出す。
でも、やっぱりここにいるのは危険だ。
貴久に外に出るように伝えようとしたとき、その顔が急速に青ざめていくのを見た。
「貴久、どうしたの?」
「おい……嘘だろ……」
あたしも声も聞こえていないように呟き、足元の瓦礫を見つめている。
「貴久?」
眉を寄せて名前呼んでから気が付いた。
ついさっきまで持っていたスマホがなくなっているのだ。
「夜中の着信と全く同じだ」
貴久が振り向いてそう返事をした。
その時だった。
貴久の足元の瓦礫が崩れて、体のバランスが失われた。
「貴久!」
咄嗟に叫んで手を伸ばす。
しかし貴久は少しよろけた程度で、すぐに体勢を元に戻した。
それを見てホッと息を吐き出す。
でも、やっぱりここにいるのは危険だ。
貴久に外に出るように伝えようとしたとき、その顔が急速に青ざめていくのを見た。
「貴久、どうしたの?」
「おい……嘘だろ……」
あたしも声も聞こえていないように呟き、足元の瓦礫を見つめている。
「貴久?」
眉を寄せて名前呼んでから気が付いた。
ついさっきまで持っていたスマホがなくなっているのだ。



