@YUMI KO

「エマ。今日はお姉ちゃんと遊ぼう?」


「お姉ちゃんと遊ぶ!」


エマはすぐあたしに抱きついてくる。


あたしはそのままエマの体を抱き上げて振り向いた。


貴久が小さく頷く。


「あらあら、それじゃお願いするわね。エマ、お姉ちゃんのいうことちゃんと聞いて、良い子にするのよ?」


「わかった!」


エマはあたしの腕の中で元気に挨拶している。


今日も上機嫌みたいだ。


「貴久君も、ありがとうね」


「いいえ。ジュースご馳走様でした」


いつの間に飲んだのか、コップの中はちゃんと空になっていたのだった。