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家に戻って一旦荷物を置き、あたしは貴久と共にリビングへ向かった。


エマは幼児用のテレビン番組を見ながら、同じように手足を動かしてダンスしているところだった。


「おかえり。貴久君、急にお邪魔しちゃってごめんなさいね」


お母さんがキッチンからジュースを入れてやってきた。


「いえ。うちの両親もナナカに会えて喜んでいましたから」


「それなら良かったわ。今日は2人でどこかに出かけてくるの?」


そう聞かれて、貴久は言葉に詰まってあたしを見た。


「今日はエマも一緒に連れて行っていい?」


あたしがそう聞くと、お母さんが「エマも一緒に?」と、怪訝そうな表情を浮かべた。


「俺が、エマちゃんと一緒に遊びたいんです」


「あら、エマと遊んでくれるの? でも、いいのかしら?」


デートの邪魔になるのではないかと、気にしているみたいだ。


「大丈夫だよお母さん。エマが幼稚園を休んでる間、ずっと一緒にいたんだからたまには休んで?」


あたしはそう言ってからエマに声をかけた。