☆☆☆
それから2人でバスに乗り、市立図書館へと向かった。
バスの中には帰りの学生たちで賑やかで、あたしは思わずその中に穂香がいないか探していた。
自分の目で見た現実を、まだまだ受け入れられないでいた。
そのまま図書館に到着して、あたしと貴久はバスを降りた。
「とりあえず、同じ街にいるユミコっていう女性について調べてみよう」
貴久にそう言われて、あたし郷土コーナーへと足を進めた。
ここには街の有名人や歴史など、とにかく街に関わって来た沢山の人たちのことが書かれた本や資料が並んでいる。
これだけ莫大な資料の中から【ユミコ】という手がかりだけで人を探すのは至難の業だった。
偶然同じ名前の女性を見つけても、現在地域でアーティストとして活動している女性だったり、同じ街出身タレントだったりして、今回のことには関係なさそうな人ばかりだ。
それでも、念のためにノートにその人たちの名前や活動履歴を書き写していく。
「特に変わった人はいないな……」
パソコンで調べていた貴久もため息をはきだした。
パソコン画面を確認してみると、地域掲示板が表示されていた。
それから2人でバスに乗り、市立図書館へと向かった。
バスの中には帰りの学生たちで賑やかで、あたしは思わずその中に穂香がいないか探していた。
自分の目で見た現実を、まだまだ受け入れられないでいた。
そのまま図書館に到着して、あたしと貴久はバスを降りた。
「とりあえず、同じ街にいるユミコっていう女性について調べてみよう」
貴久にそう言われて、あたし郷土コーナーへと足を進めた。
ここには街の有名人や歴史など、とにかく街に関わって来た沢山の人たちのことが書かれた本や資料が並んでいる。
これだけ莫大な資料の中から【ユミコ】という手がかりだけで人を探すのは至難の業だった。
偶然同じ名前の女性を見つけても、現在地域でアーティストとして活動している女性だったり、同じ街出身タレントだったりして、今回のことには関係なさそうな人ばかりだ。
それでも、念のためにノートにその人たちの名前や活動履歴を書き写していく。
「特に変わった人はいないな……」
パソコンで調べていた貴久もため息をはきだした。
パソコン画面を確認してみると、地域掲示板が表示されていた。



