@YUMI KO

☆☆☆

「まだ授業中なのに呼び出してごめんね」


あたしは近くの公園で貴久と待ち合わせをした。


話があると言ったら、すぐに早退して来てくれたのだ。


「構わないよ。俺だって穂香のことが気になるんだ」


そう言ってあたしの隣のベンチに座った。


あたしはそんな貴久を見て居住まいを正した。


何度か深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。


「なにがあったんだ?」


深刻な表情で訊ねて来る貴久へ向けて、あたしは昨日の出来事を説明したのだった。