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1人で家を出たあたしは真っ直ぐに穂香の家に向かった。
今はもう穂香の両親が戻ってきている。
しかし、あたしは家の前で立ちどまってしまった。
穂香の両親にあたしが見たことを全部話すつもりでいた。
その上で、理香先生の家に行くことを手伝ってもらおうと思ったのだ。
でも……。
家の中から聞こえて来た怒鳴り声にあたしは動きを止めていた。
「お前の育て方が悪いから穂香がいなくなったんだ!」
「1人の責任にしないでよ! あなたは穂香の何を見てたって言うの!?」
「口答えするな!」
そして何かを投げる音。
割れる音が続く。
穂香がいなくなったことで家の中は険悪になっているみたいだ。
あたしはそっと庭の方へ移動して明かりのついている部屋を確認した。
中から怒鳴り声と、激しく動く人影が見える。
こんな状態じゃ声をかけることは難しいかもしれない。
1人で家を出たあたしは真っ直ぐに穂香の家に向かった。
今はもう穂香の両親が戻ってきている。
しかし、あたしは家の前で立ちどまってしまった。
穂香の両親にあたしが見たことを全部話すつもりでいた。
その上で、理香先生の家に行くことを手伝ってもらおうと思ったのだ。
でも……。
家の中から聞こえて来た怒鳴り声にあたしは動きを止めていた。
「お前の育て方が悪いから穂香がいなくなったんだ!」
「1人の責任にしないでよ! あなたは穂香の何を見てたって言うの!?」
「口答えするな!」
そして何かを投げる音。
割れる音が続く。
穂香がいなくなったことで家の中は険悪になっているみたいだ。
あたしはそっと庭の方へ移動して明かりのついている部屋を確認した。
中から怒鳴り声と、激しく動く人影が見える。
こんな状態じゃ声をかけることは難しいかもしれない。



