@YUMI KO

現実的に考えて、スマホはここにあるはずがないんだ……!


「なんで? どうしてここにあるの?」


穂香に目には一瞬にして涙が浮かび、パニック状態に陥っている。


その質問には返事ができなかった。


どうしてなのか、あたし自身も誰かに聞きたかった。


あたしはゴクリと唾を飲み込み、鳴っているスマホへ手を伸ばした。


裏返った状態で鳴り響いて言えるソレを手に取ると、全身に冷や汗が滲んだ。


それでも確認したかった。


この画面上になにが表示されているのか……。


意を決してスマホをひっくり返し、画面を確認する。


その瞬間【ユミコ】という文字が目に飛び込んで来た。


「ユミコ……」


エマが言っていた人物の名前だ。


「誰それ!? あたし知らないよ!?」


穂香は画面に出ている名前を確認し、左右に首を振った。


「登録だってした覚えないよ! ユミコって誰!?」


スマホから逃げるように枕を抱きしめて叫ぶ。