その後も屋上会議は続いて、
タクヤにもすぐにLINEする。


決行は電車が混む夕方の帰宅ラッシュ時。

ウチが被害者を演じて・・
タクヤが目撃者を演じて・・


あんまりウチらがキョロキョロすると不審がられるから、

リュウが違う車両に乗りながら“ターゲット”にする男を物色。



「女子高生の特権だね!」


「か弱い女の子が泣きながら助けを求めたら、駅員は絶対騙せる。」


「示談金ゲットしたらタクヤと3人でどっか旅行行こうよ!」


「いいねぇ!台湾行ってエステ行こうぜ!」


「アハッ!リュウって無駄に女子力高いよね。」



LINEの通知が鳴ると、タクヤからも“面白そうじゃん!”と返事が返ってきた。


思い立ったらすぐ行動♪


今日の夕方、まずはいつものゲーセンに集合して乗る電車を決めてから、

1人ずつ駅へと向かう作戦にすることにした。