「でもちょっと待った。

ミオが“尻触られた”ってウソ言っても、相手は当然“違う”って喚くだろ?どうすんの?」


「そこでリュウの登場だよ!
リュウは“目撃者”になって!」


「・・あ、“俺も見たぞ”って駅員に言えばいいのか?」


「これで男はもう言い逃れができない♡」


「すげーなミオ!お前天才か!」


「でしょ~!?」



「・・・よし、
目撃者はタクヤにやってもらおう。」


「・・・?」


「被害を訴える女の子と、目撃したって名乗り出る男が同じ制服来てたら、

演技だってバレるかもしれないだろ?

だから違う学校の男が名乗り出ればみんな“この2人は赤の他人だ”って・・

“被害者と目撃者が口裏合わせてる”
なんて絶対バレない。」


「・・・確かに・・!」


「別にその後もタクヤと俺らがツルんでるとこを誰かに見られても、

“痴漢から助けた事がきっかけで仲良くなりました”って言えば自然だろ?」


「すごーいリュウ!天才だね!」


「だろぉ~?」