「・・・・・ん~・・?」


リビングに戻ったところで・・
見るつもりはなかったけど、

チャックが開いていたお父さんの仕事鞄の中に入ってた・・

ファイル?紙?
の文字が視界に入った。



「・・・・・・・。」


・・・・“したん”金・・?

なんだろう・・・。


なんなのかよく分からなかったけど、

“金”という言葉に反応して、
ついついその紙を鞄から取り出す。



“傷害”・・
“暴行”・・
“酔った勢い”・・


難しい言葉がいっぱいで所々のワードしか拾えないけど、

会社員がお酒を飲んでテンション上がって、店員さんを殴って・・・



「・・あ!ミオ!」


「キャッ!」


「ダメダメ。勝手に見ちゃ!」


「・・ってお風呂早くない!?」


「パッと洗ってパッと温まった。それ今俺が扱ってる事件の資料だから見ちゃダメ。」


「いいじゃん、ちょっとぐらい。」


「あ~もう・・。
事務所に置いてくればよかった。」