Happy Birthday！～私の宝物～

「……真弥、話してくれてありがとう。あなたは独りじゃない。私がいる。いつでも頼って良いからね？あなたが居場所が分からないなら、私たちが居場所を作ってあげる。生きる理由を、私たちが作ってあげる……だからさ。生きて？」

私は、愛音の言葉に顔を上げた。愛音と花梨さんは、優しく微笑んでいる。

「……ありがとう」

私も愛音につられて笑った。

「でも、真弥ちゃんの両親……私は、許せないな」

花梨さんは、目を細めて言う。愛音は「確かにね……普通は頑張ったねって褒めるべきじゃん？」と花梨さんの言葉にうなずいた。

「……ねぇ、真弥ちゃん。私の家で暮らさない？」

花梨さんの意外な言葉に、私は驚く。花梨さんは「いや、真弥ちゃんが良いなら良いけど……」と私を見つめた。

「……え？良いんですか？」

「うん。このままじゃ、真弥ちゃんは壊れちゃうよ？もう苦しまなくて良い」

私は、その言葉に微笑んで「一緒に暮らしたい」と言う。

「ただし、とあることをしてからね？」

ニヤリと笑った花梨さんは、私にとある提案をした――。