「おはよう、優ちゃん」


疲れて眠りについて、目が覚めると隣には最近知り合ったばかりの男の人。


「・・・おはよぉ」


あぁ、そっか。昨日はこの人と・・・


えーっと。。名前・・・うーん忘れた。


まぁいいや。さっさとシャワーを浴びて学校に行く支度をすると彼はスマホでメールの返信をしているみたいだった。


帰りに最寄りの駅まで送ってくれた彼は今までのセフレなんかより断然優しいと思う。


「じゃぁ、また遊べる日連絡して?」


「うん、じゃぁね」


まぁ、二度目はないけどね。


だって、愛が感じられなかった。自分も、相手からも。


それなら一緒にいる意味はない・・・。


「ふぁ~・・・ねっむい」


スマホの時刻をみるともう8時をまわっていた。


電車。間に合わないか・・・もう遅刻確定。


今から急いでもしょうがないし、近くのカフェでゆっくりしてから行こう。


そういえば今日、好きな歌手の新曲が出てたはず!


駅前のカフェに寄って席に座るとソファに置きっぱなしのスマホをみつけた。


「・・・忘れ物?」


持ち主も、困ってるよね・・・?


店員さんに渡してゆっくり新曲でも聴こうとそのスマホを手に取ると、


タイミングを見たかのようにそのスマホが震えた。