俺が離れたくねぇんだよ

幸せな時間。

空もだんだんと暗くなってきました。

さすがに帰るか、って夜李くんが離れていっちゃったけど手はずっと重なってる。

それを見るたび表情がゆるむ·····。

お家が見えてきて、そろそろデートもおしまい。


「夜李くん、今日はありがとう。楽しかったです」

「そりゃよかったな」

「えへー。またデートしようね!」

「はいはい」

「はいは1回だよ?」

「ウザ。早く先入れよ」

「は〜い」


夜李くんの口の悪さも聞き流せますよ。

一緒にいたことがバレないように、夜李くんと別々にお家へ。

繋いでいた手も離れて、先に門に触れた時。


「蜜」


そう呼ばれてパッと振り返ったら。

優しいキスが降ってきました。

そして唇が離れた瞬間、夜李くんの突然の宣言。


「親に挨拶でもすっか」

「·····へ?」

「オヤジらにも言えば隠れてコソコソしなくていいしな」

「あの?」

「あと1週間もあんだろ?楽しみだなー蜜」

「ほえ?」


そ、それはその·····みんなの前で平気でちゅっちゅっするってことですか?

だ、ダメだよ〜·····!