期間限定の私のお姉ちゃんです。

一人っ子の私には嬉しいこと·····。


「そうだ!弟もいてね?夜李くんって言うんだけど·····」

「ヨリクン?」

「みっちゃんと同い年だよ!学校ももしかして同じ?」

「北高です」

「同じ!」


まさか·····女の子とっかえひっかえで有名な、あの古澤夜李くんですか!?

クラスは違えどその噂は学年中に広まっているほどの有名人。

ということは、そんな方と今日から同じ屋根の下?

話したこともないし実際顔も見たことない·····。

どんな人だろ·····。

夜李くんと顔合わせしたのはその日の夕方のことでした。


「皓一〈コウイチ〉が佐久真〈サクマ〉部長さんとこの大事なお嬢さんを預かってきたから」

「へーコイツ?」

「コイツじゃなくてみっちゃん」

「チビじゃん」

「こら夜李!」


ママさんが夜李くんの頭を小突きました。

悔しくてか私にあっかんべーしてくるんですが·····。

なんか夜李くんってとても·····私の苦手なタイプのような気がします。