聖くんには断ろうって、そう考え直そうとした時。

夜李くんは大きなため息をついた。


「萎えた」

「え?」

「出てけ。もう来んな」

「夜、李くん?」

「一生話しかけんな馬鹿チビ!」


激おこだよおおおおお!!

ポイって部屋の外に出されて涙が出てきた。

嫌われた·····。

夜李くんにポイされた·····。

泣いている私に声をかけてくれた小宵ちゃんにはあははって笑われました。


「夜李くんに嫉妬されたんだねぇ」

「しっと·····?」

「夜李くんがみっちゃんに本気とは!お姉ちゃんは嬉しくて堪らないよ〜!」


小宵ちゃんがウキウキしている横でポカンとしている私。

あれは夜李くんのやきもちなんですか?

私が聖くんとデートすることにやきもち?

夜李くんは私のことちゃんと好きってことですか?

い、今すぐにでも確かめたい·····。


「夜李くんはっきり気持ち言わないからねぇ」

「はい·····」

「行くな〜!って止めればいいのにねぇ」


夜李くんそんなキャラじゃないからなぁ·····。