夜李くんって基本甘くない·····。

好きなのは私の唇だけなんですか!?

こっちみないでずっとゲームしてるし!

グレちゃうんだから!


「聖くんが助けてくれたの」

「だれそいつ」

「同じクラスの男の子」

「ふーん」

「デートしてくるから」

「·····は?」


こ、怖いよおおおおお!

鋭い目に体がひるんじゃって思わず息を飲む。

ゲームに集中していたはずの夜李くんはその手を止めて真っ直ぐ私を見ている·····。


「誰の許可あって行くわけ?」

「た、助けたお礼にって·····」

「ありがとうで済む話だろーが」

「でも約束しちゃったし·····」

「お前ふざけてんの?」


だんだんと夜李くんの表情が怒りモードに変わっていくのがわかる。

オーラがブラックなんだよおおおおお。