キスは心臓が足りなくなるし、好きじゃないのにするものじゃないです。

夜李くんみたいに誰でもなんてイヤ。

私はたった1人に捧げたいのです。

夕方になり小宵ちゃんが帰ってきて、みんなで夜ご飯を食べる。

グラタンおいしい·····。

なんてのんきに味わってたら、小宵ちゃんが口を開いた。


「日中なにしてたの?」

「へっ」

「夜李くん女の子連れてこなかった?」

「いえ·····」

「珍しいこともあるんだね夜李くん!」

「ウゼー」

「そういえば、みっちゃんが家に来てから女の子あんまり連れてこなくなったよね」


そうなの?

表情をまったく変えない夜李くんは、ひたすらラーメンをすすっててまったく感情が読めない。

そんな夜李くんも、次の小宵ちゃんの言葉には反応した。


「もしかして、みっちゃんのこと好きになっちゃったとか!?」

「へっ!?」

「ぶっ」

「ちょっと夜李くん汚い!」


あの夜李くんがラーメンを吹きました。