なんて思ってる間に、翌日の朝パパとママは旅立っていった。

代わりに迎えに来てくれたのは、パパの信頼のおける部下さん。


「古澤です。寂しいと思うけど、そんな時は遠慮なく言ってね!みっちゃんって呼んでいいかな!?」


優しい雰囲気のダンディな古澤さんの話にコクコク頷く。

そうすれば古澤さんは優しく笑い返してくれた。

到着した古澤さんのお家。

お邪魔します、と中に入れば、とても美人な古澤さんの奥さんが出てきた。


「いらっしゃい!何めっちゃ可愛い子じゃん!」

「こちら蜜ちゃん。こちらは妻の万琳〈マリ〉さん」

「よ、よろしくお願いします·····!」

「よろしくみっちゃん!」


優しい方ばかりでホッとしました·····。

パパママ、蜜はこのお家でやっていけそうですよ。

なんて思って家の中を見渡していた時。

私と同じ目線くらいの女の子が2階から降りてきた。


「あ、この子がみっちゃん?」

「えっと·····」

「あ、古澤小宵です!みっちゃんの1つ上だよ」

「小宵ちゃん·····可愛い·····」

「みっちゃんこそお人形さん!」


よろしくね!って小宵ちゃんと熱く握手をしました。