事実を的中されて夜李くんの目を見れなくなり視線を逸らすとふと引っかかったあること。

チビって言った·····。

夜李くんの中では一応、私のことは覚えてるってことだよね?

なんか一安心·····。

心の中でむふふって喜んでいると、夜李くんはまた私の急所をつく。


「さすがにキスくらいしたことあるよな?」

「へっ?」

「ふっ、マヌケ面」

「っ!?」


うえー!?

よよよよよ、夜李くんが、今!今!

私にキスした·····。

え、なんで!?

ふぁ、ファーストキスぅ·····。


「特に意味とかねぇから。勘違いすんなよ」

「へ·····」

「お前も遊び相手としてなら大歓迎してやるけど?」

「え、遠慮します!夜李くんのおバカ!」


最低だよう·····!

みんながみんな、夜李くんのキスを喜ぶわけじゃないんだからね·····!

バカバカバカって心の中で叫びながら、私は保健室を飛び出した。