僕らは歴史の片隅に 1 前巻

玄関から出ようとした時。後ろから「ちょっと待って」と言われた。振り返ると僕の妄想ではなく現実だった。「何?」と問うと「まだ聞きたい事もあるし、泊まってけば」と言われた。「良いよ。帰るよ」と返したのだが「じゃあ泊まってもいんじゃなく泊まってって。私にはあなたが女にお願いされて断れるようには見えないんですけど。」僕が溢れんばかりの喜びを隠して「フフっ否定はしないさ。じゃあ泊まろうかな。」と言うと、今までで1番の笑顔で「ありがとう」と言われて、僕はまんざらでもないどころか、本当に僕はこの子の笑顔に弱いなと自負した。
「そういえば自己紹介が遅れたね。私は木村 鈴音。よろしくね」といいいきなり鈴音はほっぺにキスしてきた。僕が頬を赤くして「何してんの?…///」と聞くと「アメリカ流の挨拶☺︎」と鈴音は言うのだった。「ああ、僕は高橋 大和よろしく」と僕も自己紹介をして、少しためらいながら鈴音のおでこにキスを返した。すると自分もしたくせに僕がしたら思い切り照れて「バカ…//」と言うのだった。
そして、あっという間にご飯を食べ、風呂に入り、いつの間にか寝る時が来ていた。「お休み」と言って僕が奥に引っ込み目をつぶると布団がもぞっとしたと思ったら同じ布団に鈴音が入ってきた。僕はさすがにやばいだろと思い「さすがに同じ布団はやばくない?」と聞くと「うるさいなぁ布団ひとつしかないんだからしょうがないでしょ」と言ったが
実は部屋の隅にもうひとつ布団があった。僕はそれに気づいてはいたがそれは言わないでおいた。だって女の子と同じ布団で寝るなんて昔から男子にとって夢の状況だろう。その喜びの余韻にひたりながら眠りについた。