僕らは歴史の片隅に 1 前巻

「ごちそうさま。」と言ってから「少し出かけてくる」と言って外に駆け出した。もう一回死にかければ戻れるかもしれないと安易な考えをもった僕は山に入ってわざと武器を持たずに獣のいる方に歩いていった。すると「ぶおぉォォオオォォォォオォォォォん」と勢いよくイノシシが突っ込んできた。そして僕は気を失ったのだが、数時間後僕はどこかのうちで寝ていたことに気づいた。「いてて、ここは何処だ?」とわざとらしく誰かに場所を尋ねると、家の奥から僕と同じくらいの歳の若い女の子が出て来て、つい僕は口角がゆるんでしまった。「起きましたか、色々尋ねたいことはありますがまずは、回復するまで休んでいてください」と優しくよわよわしい声で言われて更に笑みがこぼれた。「へへ、ありがとう。とてもかっこ悪い所を見せてしまったな」と大人ぶると、意外とストレートに「ええ、確かにとてもかっこ悪かったですよ。」と言われて少し傷ついた。「それで、俺に聞きたい事って?」「ええ、まず、あなたの服はどうやって作られているのですか?見た事ない種類なのですが?」少し悩んでから言った「この時代の人はみんなそう言うな。これはポリエステルって言う素材で出来てるんだ。」そうするとやはり優しい微笑みで言ってくる「この時代なんて面白い事を言いますね。しかし、とても興味深い。少し脱いで見せていただけますか」僕は半分下心で「全然良いよ」と言ったそして、着ていた黒いTシャツを脱いで渡した「ほぉ。なるほどとても縫い目が細かい。それにサラサラしていて温かい匂いがしますね」僕は少し寒かったがもはや下心を抑えるのに必死でそんな場合じゃなかった。それからかれこれ一時間も彼女はTシャツの隅から隅まで細かく見ていた。そしてTシャツを置き「大体、構造は分かりましたまぁと言っても技術的に再現できそうにはありませんが。」と笑って見せた
そんな間に外はすっかり暗くなっていたので
僕は少し残念だったが「そろそろ痛みも引いたし帰るね」と言った。