希望の華



私の血によって、燃え尽きた文字と初めて血に濡れた“神楽”が、私の忍びとしての命の始まりの証。

私は体中の血が奥底から湧き上がるのを感じる。



「私は主を裏切らない。
裏切った暁には、腹を切り、いや、首を刎ねてかまいません。」



それはこの時代での最大の屈辱。
でも、私にとっては主を裏切るのと同等だ。



「わかった。その言葉に偽りはないな。
少しでも間違いがあれば、組をもってお前の首を落とす。」

「ええ、望むところ。」



私の言葉に土方は好戦的な笑みを浮かべる。



「お前は何を望む?」

「主とともにいること。」

「他には。」

「主の下で働くこと。」



私の言葉に土方は考えこむ。



「こりゃ、あいつといい勝負かもな。」

「は?」

「いや、こっちの話だ。」



ふかした煙管のけむりが部屋を充満し、土方の表情が読み取れない。

こんな緊張する交渉、稽古を始めるときの父さんとの以来。
ぞくぞくする。



「壬生浪士組への入隊を許可する。」