「彰人君、次はアッチに行こう!」

デート慣れしてるせいか

手を引いて、次から次へと乗り物を制覇していく。

「疲れた?
ちょっと休もうかぁ。」と、小首を傾げて甘えたように言われると

「バカいえ、まだ全然大丈夫だ。」と

強がりの一つも言いたくなるほど可愛い。

いつの間に、こんなにキレイで可愛くなったんだ??

まぁ、後少しで高校生だもんな。

車にチャイルドシートを止めるのに

洋介と二人で悩んだ日が懐かしい。

平気でパンツを見せ、お風呂だって入れてたのになぁ。

さっき、あの頃の話をしたら

「彰人君、セクハラだからね!!
エッチ!!」って怒られた。

泊まりに行くって…………

そんなことも経験してるのか??

朝………家に迎えに行った時は

妹で、姪のような感覚で見ていたはずなのに………

女の子に見えてしまうから焦る。

……………………………もう、その話から頭を離そう。

そう心に決めたところで

「最後は、デートっぽく観覧車にしようね!」と

腕に巻きついて来る。

…………………コイツ………からかって遊んでないか?

少し当たる胸の膨らみに、ドキドキする自分を叱った。