だとしてもどこが·····?

「先生のことは苦手なんです」

「おう、2回目····」

「苦手でも好きになれるんですか?」

「なれるんじゃないでしょうか」

「だけど数学は苦手なままです」

「俺の全部批判されてる気分·····」

先生が落ち込みました。

だって、ピーマンとかグリーンピース苦手だけど、好きになろうなんて思わないし·····。

それに、仮に先生のことが好きだとして、先生と生徒って絶対ダメですよね!?

私は高校生らしい青春を送りたいですよ。

「先生のことは好きにならないので安心してください!」

「あのね、古澤·····、」

「だけど一つだけお願いがあって·····意地悪するのは控えてもらいたいというか·····」

「うん、そろそろ俺の話聞こうか」

「先生の話?」

な、なんだろう·····。

やっぱり退学の話!?

「俺がなんで古澤のこと意地悪するかわかる?」

「嫌いだからでしょうか·····」

「その逆」

「逆?」

嫌いの反対は·····好き?

え、え、?

えっと·····?

頭がまたパニックだよおおおおおお!

「可愛いから、意地悪したくなる」

先生の言い放った言葉は、私には威力大で。

脳内キャパオーバーになりました。