可愛いから、意地悪したくなる

初めて入った数学準備室、通称遊佐ハウスは、なんだか煙たい気がして落ち着かない。

壁の本棚にはいろんな参考書とかあって、わけのわからない数式が黒板にツラツラと書かれている。

なんで英語·····?

「そんなん見てもわかんねーだろ」

「わかりません·····」

「ぷっ。はいはい、ここ座って」

「ぷっ·····?」

今笑いました?

こ、これは私じゃなくてもわからないのでは!?

天才と凡人って、こんなにも頭脳に差があるんだね·····。

いちいち傷ついていられんな、こりゃ。

先生に指定された椅子に座って妙に納得していると、ふとここに呼び出された理由が気になった。

「もしかして私、今から怒られますか?」

「なんで」

「小テスト、0点だったって·····」

「あー、あれはさすがにひどすぎ」

「そういう先生もひどい·····、あっ」

や、やばい·····。

声に出しちゃってたよおおおおおおお。