この学校には肉食女子がたくさんいて私はますます圧倒される。

その光景を一部始終教室の中から見ていた私。

今、バチッと矢高先生と目が合ってしまった。

拒否反応かわからないけど、とっさに視線を逸らしてしまい、冷や汗タラタラ。

私は、数学が苦手·····もとい、矢高先生が苦手なのです。

なにが苦手かと言いますと·····。

それは授業中にわかります。

そんなこんなで授業が始まり、案の定私は先生に指名を受ける。

「昨日予習してきただろうな〜古澤〈フルサワ〉」

「は、はいっ」

「じゃあ前出てこれ解いて」

出ました·····。

仕方なく教壇まで出てきて、チョークを握る。

この計算式は昨日家でやったから答えもわかる。

ここまではいいんだけど·····。

「あの·····先生?黒板下ろしていいですか?」

「ダメです。俺の腰が痛くなるからね」

「わ、私が届かないです·····」

笑わないでください·····。