先生のおバカ。

泣いちゃうもん。

「仕方なくね?誰だって小宵みたいなまな板よりボンの方が好きだろ」

「ひどいよ夜李くんまで!」

「うるせぇそっちが聞いたんだろ。てか人の部屋で泣くなうぜぇから」

もっと泣いちゃう。

冷たい弟にあしらわれて、結局自分の部屋へUターン。

スマートフォンを見つめて、もんもんと考えた。

先生はきっと酔ってたから、つい口が滑っただけだよね。

寝る寸前に先生から来たメッセージを見るまではそう思ってた。

『なんか酔った勢いで遊佐が変なこと言ってたけど気にしないで小宵ちゃん!By遊佐のダチ』

え?否定しないんですか〜。

どういうことなの〜。

ショックで眠れなくて夜中頭の中がモンモン。

先生の口から直接聞かなきゃ。

翌日、事情聴取のために遊佐ハウスに行こうと決めた。

なのに·····。

「ちょ、遊佐ちゃん寝ぐせやばいよ?」

「あー昨日飲みすぎたんだよ」

「先生のくせに何やってんの〜」

「無礼講〜。けど飲みすぎて記憶飛んでるってオチ〜」

何してるの先生!!

忘れちゃってたら問い詰めてもダメじゃないですか〜·····。