笑い声が聞こえてチラッと先生を見ると、やっぱり前みたいに笑ってて、心臓が騒いだ。

そして自然と深呼吸をしていると、先生が口を開いた。

「俺のこと好きになっただろ」

「えっ!?」

「前と態度違うしバレバレ」

「そんなことは·····あの·····あるみたいで·····」

「あるのかよ」

「すみませんっ」

「なんで謝んの?嬉しいんだけど。めちゃくちゃ」

え·····?

その瞬間、私は先生に抱きしめられた。

まるで時間が、止まったみたい。

聞こえる秒針の音と鼓動の音が同じテンポで刻まれる。

心地いい·····。

「は〜。割と長くて焦った」

「え?」

「なかなか俺のもんにならねーんだもん」

「せんせ?」

「古澤小宵のことがたまらなく好きなんだよ。もうわかっただろ?」

さすがに、って。

そんなどストレートに言われれば、誰だってわかりますよ先生·····。