人は死んだ時に
初めて後悔するのかもしれない

『生きること』 『死ぬこと』

全部、大事なこと。

「…違う、最低なんかじゃないよ!」

紫萌は私の手を握った

「私を助けてくれたじゃん!」

あぁ、神様、私、
助けたのがこの子でよかった。

こんなに悲しいけれど、
私はこの子を守ることができた。

それだけで…
未練なんていらないや。

「…ありがとう」

「私を助けてくれてありがとう」

紫萌は泣きながら笑った

私もつられて笑った

「私、頑張るよ、
汐夏ちゃんの分まで
精一杯生きるから」