下手っぴなキス。

冷たい唇がだんだんと熱くなっていくのがわかる。

それにしても·····無駄に長い!

「ちょっ、もういいでしょ!?」

「俺を怒らせた罰。もっかい·····」

「馬鹿!?」

あーもう。

許してしまった私は、この時からすでに気持ちが動き出してたのかな。

神様。

私はこれが本物だって信じるよ?

信じて·····いいんだよね?

「痛ってぇ!!」

「やりすぎなんだよ」

「だからって殴ることねぇだろ!?おばさんにちくんぞ!!」

「ガキか!!」

私たち、ケンカしかしなさそう。

ヒロとの未来には不安しかないけど。

この番犬を信じてみようと思う。

Fin